医療法人公和会 横須賀病院

頭痛外来

頭痛外来専門の医師

院長 横須賀 公彦(日本頭痛学会専門医)

現在、佐賀県には7人の頭痛専門医がいます。数少ない頭痛専門医が当院では頭痛の診療にあたっており、専門的な診療を受けることができます。今まで、「たかが頭痛」と思われ受診ができなかった方は多いと思います。
頭痛専門外来を受診することにより、頭痛に対する正しい知識を身につけ、頭痛と上手に付き合い、頭痛に振り回されることのない生活を送れるようになると思います。
気軽に当院の頭痛外来にお問い合わせ下さい。

頭痛外来とは

日本で頭痛に悩んでいる方は約4000万人(3.25人に1人)、片頭痛の患者さんが約840万人(8.4% /年)いると言われています。頭痛で医療機関を受診している方は未だに少なく、頭痛に対する認知が今なお低いのが現状です。原因としては鎮痛薬が市販で容易に手に入ること、医療機関を受診しても納得のいく診療が受けれない事などが考えられます。

主な頭痛のタイプ

1次性頭痛(慢性頭痛)

原因となる疾患がなく生じている頭痛

緊張型頭痛

有病率は約20%で、慢性頭痛の中で最も頻度が高いく、約6割を占めます。基本的には日常生活に大きな支障をきたすことは少ないですが、4割程度が生活に支障をきたすため、慢性的なものに対しては予防的治療が必要になります。

【特徴】

  • 締め付けられるような痛みが生じ、吐き気をもよおす
  • 全ての人におこる

片頭痛

有病率は8.4%で、頭痛の約2割を占め、中等度から高度の痛みで頭痛外来を受信する患者の約8割を占めます。20〜30代の女性に多く、8割近くが日常生活に支障をきたしています。市販薬が効かないことが多く、外来受診が必要です。

【特徴】

  • 思春期から子育て世代までの女性に多い
  • 脈をうつような痛みで、ひどい場合には嘔吐してしまう

Topics

本年度から片頭痛に対し新たな予防薬が発売されました。
片頭痛の発症機序をターゲットにした初めての予防薬で効果も高いことが証明されています。
新たな予防薬の処方には専門医の診察が必要となり、当院で処方が可能です。

群発頭痛

有病率は0.4%と低いですが、頭痛の中では最も激しい頭痛の一つです。20〜30代の男性に多く、眼症状を伴い、片側性で非常に激しい痛みです。くも膜下出血などの鑑別も重要になり、専門医への受診が必要です。

【特徴】

  • 20代~40代の若い男性に多い
  • 片側の目の奥が激しく痛む

薬物乱用性頭痛

鎮痛薬を月に10〜15日以上内服を3ヶ月以上続けていると薬物乱用性頭痛が疑われます。

片頭痛緊張型頭痛群発頭痛
性差女>男女>男男>女
片側性多い少ないほとんど全例
頭痛の拍動性多い多い
発作頻度1〜12回/月以下3〜7回/週1〜8回/日
持続時間4時間〜3日間12〜24時間15分〜2時間
動作動くと悪化動くと楽になる動くと痛みが紛れる
悪化時刻夜間〜明け方夕方夜間
誘発因子寝過ぎ、ストレスの後
月経、炎天下、雑踏
運動後、食物
精神的ストレス
肉体的ストレス
アルコール
随伴症状悪心・嘔吐多い少ない極めて少ない
光・音過敏多いときに少ない
視力・視野の異常多い
眩しい多いときに
家族歴多いときにときに

2次性頭痛

頭痛を引き起こしている疾患を治すことが治療の目的となります。吐き気、手足のしびれ、言葉の出ずらさなどを伴う頭痛はくも膜下出血、脳梗塞、脳出血、髄膜炎など生命にかかわる頭痛の可能性もあるため、早急に病院を受診してください。

慢性頭痛はコントロールが重要になります

専門的な問診、診察、検査などを通して、頭痛の種類がわかり、適切な治療を行うことにより頭痛をコントロールすることが可能です。
当院では佐賀県内に数少ない頭痛専門医が勤務しており、丁寧な診療を行っております。

治療の流れ

  • 問診

    頭痛は様々な原因で起こります。細やかな問診を行うことにより、頭痛の種類を鑑別します。また、危険な頭痛(くも膜下出血など)を早期発見できます。

  • 検査

    頭の中に何か原因があり頭痛を引き起こしているのか(二次性頭痛)、そうではないのか(一次性頭痛)を鑑別するために画像検査が重要となります。
    当院では受診当日にMRI検査を行い直ぐに結果の説明が受けれます。

  • 治療

    治療は様々ですが、主に内服薬による治療となりますが、内服薬以外の治療法についても説明を行います。

診療日時

月曜日・金曜日 14時~17時

お問い合わせはこちら

0952-24-3371